校長から

校長あいさつ

 

学校長 菅原 幸史

 

 この春の人事異動により、宮城県古川工業高等学校から着任いたしました校長の菅原幸史と申します。本校での勤務により、大崎地区の学校での勤務は通算5校目となります。慣れ親しんだこの大崎の地で、これまで培ってきた経験を活かし、本校の特色ある教育に真摯に向き合うと同時に、生徒一人ひとりの自立と成長を全力で支えてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

 小牛田高等学園は、宮城県初の公立高等養護学校として、1988年、昭和63年に開校し、今年度で創立38年目を迎えます。創立当初は「宮城県立小牛田高等養護学校」という校名でしたが、平成13年に「宮城県立養護学校小牛田高等学園」、平成21年には「宮城県立支援学校小牛田高等学園」と校名を変更し現在に至ります。この間、本県の特別支援教育の中核として先進的な教育を進め、一貫して、生徒一人一人の能力や特性に応じた教育で、人格的成長を期するとともに、全ての生徒の自立と社会参加に向けて努力してまいりました。多くの卒業生は、確実に自立の道を完成させ、それぞれの職場で社会の一員として立派に活躍されています。

 本校は、義務教育を修了した軽度の知的障害児を対象とした、高等部のみの特別支援学校です。本校の学科は普通科で、教育課程は、教科別の指導の外に、各教科等を組み合わせた指導、いわゆる作業学習や生活単元学習等を充実させ、職業的自立を図ることができるように編成されています。また、本校は寄宿舎を設置し、通学困難な生徒の事情を考慮するとともに、社会的自立に必要な基本的生活習慣の定着を図るための実践的な指導も行っています。「明るく 優しく たくましく」の校訓の下、日々活気のある教育活動を展開し、さらに現場実習等にも力を入れており、それらの実績が企業からも高く評価され、ここ数年一般就労100パーセントを達成しておるところであります。

 さて、本校は、県内の特別支援学校として初めて学校運営協議会が設置され、コミュニティ・スクールとなって今年度で4年目となります。この協議会では、学校・保護者・地域が一体となって意見交換を行い、本校の教育活動をより良いものへと高めていくことを目指しています。今年度はさらに連携を深め、地域に根ざした実践的な学びを推進し、生徒たちが社会の中で自分らしく生きる力を育む場として、本校をさらに発展させていきたいと考えています。

 今年度は、生徒64名が共に学びます。生徒一人一人が、各自の持ち味に応じて社会的・職業的自立に必要な力を身につけ、実社会において充実した生活を送ることができるよう、教職員全員が一体となり、全力でバックアップしてまいりたいと考えております。どうか、保護者の皆様、地域の皆様におかれましては、引き続き、本校の教育活動に対し、ご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。