校長から

『明るく 優しく たくましく』

 

この春の人事異動で本校に着任いたしました。以前、視覚支援学校で教頭職を務めていたことがあり、再び特別支援教育に携わることができたことを大変嬉しく思います。

小牛田高等学園は、宮城県初の公立高等養護学校として昭和63年に創立され、本年で37年目を迎えます。創立当初は「宮城県立小牛田高等養護学校」という校名でしたが、平成13年に「宮城県立養護学校小牛田高等学園」、平成21年には「宮城県立支援学校小牛田高等学園」と校名を変更し、現在に至ります。この間、本県の特別支援教育の中核として先達的な教育を進め、また特別支援教育のセンター的機能を担い地域貢献もしてまいりました。

 本校では、義務教育を修了した軽度の知的障害を有する者に対しそれぞれの障害特性や能力に応じた3か年の教育を行い、将来の職業的自立・社会的自立に資するよう丁寧・着実に指導を行います。「明るく 優しく たくましく」の校訓の下、日々活気のある教育活動を展開し、寄宿舎においては、生徒の自立に向けた実践的な指導を行っております。また、現場実習にも力を入れており、そのことが企業からも高く評価され、ここ数年一般就労100パーセントを達成しております。

 さて、今年度は、県内の特別支援学校として初めて学校運営協議会が設置され、コミュニティ・スクールとなって3年目となります。学校運営協議会の充実を図り、学校・保護者・地域が一体となって、学校が目指す方向性を共有しながら「地域とともにある学校」への取組を推進し、生徒が「この学校に入って良かった」と思える学校づくりを目指してまいります。

 今年度は、生徒63名が共に学びます。教職員全員で、生徒一人一人の持ち味に応じた社会的・職業的自立に必要な力を身につけ、実社会において充実した生活を送ることができるよう全力でバックアップしてまいります。引き続き、本校の教育活動に対し、御支援・御協力をいただければ幸いです。

 

令和6年4月

宮城県立支援学校小牛田高等学園
校 長  佐々木 範子