生活の様子(令和７年度)

　１２月３日(水)、今年度４回目の寄宿舎避難訓練を実施しました。今回は不審な人物が侵入した場合を想定した訓練でした。

〈事前学習〉

　事前学習では「放送や指示をしっかり聞く」、「落ち着いて、不審者に遭遇しない経路を考えて避難する」、「見つからないように身を低くして避難する」ことを学び、訓練に臨みました。

〈避難の様子〉

　指示が出てから、安全な経路はどこかを自分で考えながら避難しました。不審者に気付かれないように身を低くして、静かに行動することも心掛けました。

 〈事後学習〉

　事後学習では、事前に学んだ留意点の復習と、避難を終えてから警察が到着するまでにかかる時間や安全確保が終わるまでの行動について確認をしました。

〈対応研修〉

　避難訓練を前に、指導員でも刺又の使い方や不審者対応についての研修会を行いました。

＜給油オリエンテーション＞

　小牛田の寄宿舎では、毎年この時期に舎室のFF式ファンヒーターへの給油の仕方を教わります。２・３年生はすでに経験があるので、今回は寄宿舎で初めての冬を迎える１年生が実際に給油を経験しました。

　１１月１１日(火)から新たな分担区清掃がスタートしました。今回は、「これまでと違う相手とコミュニケーションを取ること」、「仕上がりをより良くすること」を目標にしています。

〈一年生男子〉

　今までは同室の生徒とペアを組んでいましたが、新たに組み合わせを変えて、２～３名のペアを組んで活動しています。今回から朝・夕の配膳当番も担当しています。

〈二年生男子〉

　一人で一つの分担区清掃を行います。一人での掃除は大変ですが、一週間できれいに仕上げるためにはどのようにすれば良いかを考えながら取り組んでいます。

〈一・二年生女子〉

　２チームが一階と二階それぞれに分かれて掃除をします。広い範囲を協力しながら取り組むので、二年生が中心となって事前に相談をして進めています。

〈三年生〉

　環境整備チームとして落ち葉掃きや食堂掃除など、分担区清掃には入れていない場所を中心に行っています。週初めに天気予報を見ながら一週間の活動内容の見通しを立てて取り組んでいます。

　後期の生活がスタートして早２カ月が経ちました。前期の生活でもそれぞれ指導員と面談を行い、寄宿舎生活の目標について考えましたが、後期も同様に指導員と面談して目標を立てています。

　前期の生活からステップアップしたいこと、継続してがんばりたいことなど、おおまかなところを紹介します。

＜金銭に関すること＞９人

　小遣いの使い方や計画的な買い物の仕方、財布に小銭をためないような支払い方など

＜コミュニケーションに関すること＞９人

　言葉遣いや関わり方、相手との距離感など

＜新しいことへの挑戦＞５人

　積極的な手伝いや自分のスキルアップにつながることなど

＜洗濯＞５人

　洗濯するタイミング、干し方など

＜整理整頓＞４人

　身の回りの整理、机や収納の整頓など

＜時間＞４人

　５分前行動、時間を守る、作業スピード、時間を有効に使うなど

＜規則正しい生活＞３人

　起床、体調を整える、食事に関することなど

※目標が複数ある生徒もいるので、延べ人数です。

　１０月３０日(木)に今年度３回目となる避難訓練を実施しました。地震・火災を想定した訓練で、今年度では初めてとなる生徒へ通知しない形で実施しました。

〈避難の様子〉　

　今回の訓練は指導員からの避難経路の指示はありませんでした。前回までの訓練の経験を生かして、自分たちで安全な避難経路はどこかを考えながら避難しました。非通知での訓練でしたが、落ち着いて行動することができました。

〈事後学習〉

 　事後学習では、動画をみんなで見て避難する様子を振り返りました。姿勢を低くすることやハンカチで口元を隠して素早く行動すること、暗い中でも安全に避難するために懐中電灯を持つことなど、実際に災害が起きた時に意識しなければいけないことを再確認しました。

　 前期の実習期間同様、後期も希望されたご家族の方を対象に寄宿舎見学会を実施しました。前期の生活時よりも寄宿舎生活に慣れた様子や友達と過ごす場面、それぞれの生徒が今頑張っていることについて指導員から伝えさせていただく機会になっています。

　１０月２日から後期の現場実習がはじまりました。１年生は、前期の実習同様に寄宿舎から実習先へ通勤しています。前期と違う点は、グループ実習ではなく、一人１事業所で実習を行います。

～朝の様子～

＜起床・朝食＞

　起床はいつも通りの時間ですが、出発時間が早い人は先に出勤着に着替えます。朝礼前後の活動は普段より時間を早めて行っています。６：３０と７：００に出発する生徒は職員室で個別に食事を摂り、朝食の配膳は７：２０～３０に出発する３名の１年生と指導員で行っています。

＜出勤＞

　出勤時は、窓口で舎監の先生に挨拶し、必要な生徒は携帯電話を受け取ってから出勤しています。

＜手伝い＞

　８時出発の生徒は、時間に余裕があるため環境整備を手伝っています。

～夕方・夜の様子～

＜弁当の処理・作業着の下洗い＞

　帰舎後すぐに昼食で持ち帰ったゴミを片付けたり、作業着の下洗いをしたりしています。

＜余暇時間＞

　実習期間は、早めに就寝する人が多いですが、集会室や食堂で友達とボードゲームや談笑する人、ストレッチをして体をほぐす人、走りに行く人など、それぞれが好きなことをして、オンとオフの切り替えの時間となっています。

 ＜棟の集まり＞

　実習期間は、外部の方と接することが増え、より身だしなみを意識できる機会でもあるので、棟ごとに男子はひげそり、女子は整髪の仕方などについても改めて指導員から教わっています。

　８月２５日（月）から１年生の生活体験学習がスタートしました。１年生は一人での生活が初めてとなるので、「規則正しい生活」や「整理整頓」という日常生活の基本を目標にする生徒や、「調理の経験拡大」、「計画的に食材を購入する」や「時間を意識して過ごす」など、事前学習で考えて目標を立てています。各々が自分の目標を意識して、充実した４泊５日の生活を送っています。

〈引っ越し〉

 　初日は、引っ越しから始まります。前週のうちに荷物をまとめて、スムーズに引っ越しできました。

〈買い物〉

 　引っ越しを終えてから、近隣のスーパーマーケットに買い物に行きます。計画した献立をもとに必要な分量や金額、消費期限などを比較しながら購入しています。

〈調理〉

 　包丁や鍋の他、IHコンロや炊飯器、電子レンジなど、初めて使用する調理器具は、使い方の説明を見たり、指導員に教わったりしながら使っています。また、自宅でレシピを教わってきて調理する人もいます。

〈洗濯〉 

　洗濯は、朝と夜とで分けたり、一回でまとめたりなど、ひとりひとりの日課に合わせて行っています。

〈掃除〉

 　台所と浴室は使用後に、室内の掃除は朝の時間を使って計画的に掃除する人が多いです。普段の掃除で学んだことを生かして、体験室も自分できれいにします。

〈整理整頓〉

 　机上や衣装ケース、クローゼットなど一人の環境でも室内を整えながら生活しています。

＜ふり返り＞

　就寝前に毎日指導員と一日のふり返りを行います。学んだことやうまくできたことを確認する時間で、次の日からの生活に生かしています。

〈実習期間には〉

　９月２９日（月）からスタートした人は、後期現場実習と重なる日程となりました。後半の二日間は、朝の出発がいつもより早い時間だったので、朝の活動内容を週の前半と後半とに分けて調整しました。時間に遅れることなく実習に向かうことができました。

　１年生の体験学習は２月まで続きますので、随時その様子をお伝えしたいと思います。

 　寄宿舎生活では、自由に買い物に行くことができますが、計画的に日用品を購入したい人やお小遣いを貯めてほしいものを購入したい人、また、将来に向けてお金の使い方を学びたい人など、興味のある人を募って金銭学習を行っています。今年は１３名の生徒が学習していますが、途中から興味を持った人も飛び入りで参加しています。

　学習を始める前に、アンケートで生徒それぞれ学びたいことを整理しました。最初の学習では、生徒個々にシャンプーなどの日用品がなくなるまでの期間を調べました。購入するタイミングや価格など、この後からは、個別に学習を進めていきます。また、アプリを活用した支払いの学習も行っています。

おまけ～国勢調査～

 　今年は、５年に一度の国勢調査になっていますが、寄宿舎に在舎している人は、自分での記入が必要になります。９月２４日に指導員から教わりながら一斉に記入しています。みんな初めて記入するので、分からないところは説明を聞きながら記入しました。

　９月に入り、前期も終盤に差し掛かってきました。今月は前期のまとめ、また、１０月の現場実習に向けて男子・女子の棟ごとにテーマを決めて生活のスキルアップを目指しています。まずは男子が洗濯、女子は掃除について、ポイントや豆知識を教わりました。

＜男子棟＞

　衣類をよりきれいに洗い、乾かすために、襟・袖洗いや洗濯物の入れる順番、ワイシャツのきれいな掛け方、乾きやすいズボンの干し方、ピンチハンガーの使い方などを教わり、早速実践しています。

＜女子棟＞

　２・３年生と１年生で分担区清掃の場所を交換しています。担当する掃除箇所で汚れやすいポイントを、生徒同士で情報交換しました。その他、指導員からの一週間の見通しについての助言を受け、掃除の進め方を自分で考えながら取り組んでいます。また、その日の進捗に合わせて次の日の計画を変えるなど、臨機応変に対応できる力も身に付けていけるよう、頑張っています。